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デンカ五泉事業所で検査試薬製造の新棟稼働
生産能力は診断キット2.5倍、試薬2倍に

三友新聞 2025年6月12日号 より]

デンカ(石田郁雄社長)は、五泉事業所鏡田工場(新潟県五泉市)で抗原迅速診断キット・検査試薬の製造用新棟を5月に竣工し、稼働を開始させた。生産能力は診断キットが約2.5倍、試薬は約2倍に増強した。

稼働を開始した鏡田工場の新棟・通称「58号棟」

新型コロナにより拡大した検査需要に応じ、デンカでは2023年に生産能力増強を決定。関連設備含め122億円を投じた。新棟は地上4階建、総延床面積1万7,000m²。自動化倉庫や無人搬送車両、新システムの導入など業務・生産・物流プロセスのデジタライゼーションにより生産効率を強化したことで生産能力を向上させた。また自動化や配置転換で新棟稼働に伴う増員はなく、コスト競争力も強化している。

1階の中間体(パーツ)を収めたコンテナの自動倉庫

自動物流梱包装置で製品を詰めた段ボールをパレットに積んでいく

五泉事業所長の笹川幸男常務執行役員は「五泉事業所は今年で75周年。これまで一貫して人々の命を尊び、健康を守ることを使命として、真摯に医薬品作りに取り組んできた。新棟の完成を機に、ますます世界の人々のQOL向上と社会貢献に寄与したい」と期待を示した。

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