会員会社ニュース
資源循環ブランド「D-NODE」新設
デンカ、スチレン系材料の再資源化推進
[三友新聞 2025年5月15日号 より]
デンカ(石田郁雄社長)は子会社のデンカポリマー(高橋朋道社長)と、グループ独自の資源循環システムブランド「D-NODE」を立ち上げた。使用済みポリスチレン製品やバイオマス原料を活用し、スチレン系材料の再資源化と再製品化を推進する。

循環資源システムブランド「D-NODE」のロゴマーク
「結び目、接点」を意味する「NODE」をブランド名に採用し、デンカグループが顧客と繋がり、スチレン系材料の複数の循環の結び目(=NODE)となって、様々な接点がネットワークのように広がっていくことを目指す。コンセプトとして「スチレンチェーンと適切なリサイクル方法による独自の資源循環システムがより大きなサーキュラーエコノミーを生み出していく。」を掲げ、循環の輪を広げる。ブランドロゴは「D」と「NODE」をつなぐ「-」で電源アイコンをイメージ。これから始まる未来に向けてデンカグループが電源ボタンのような役割になることを表現している。
デンカグループは、原料から最終製品までの一貫した製造・販売体制を持つスチレンチェーンを基盤に、昨年3月に千葉工場(千葉県市原市)内でポリスチレンケミカルリサイクルプラントを稼働させている。今後はD-NODEを通じ、自治体や他社との連携や最新のリサイクル技術により、スチレン系材料の循環利用を推進することで、持続可能な社会の構築に貢献していく。