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クルーズ船を追加購入
商船三井が2隻目、米国から

三友新聞 2025年3月20日号 より]

商船三井(橋本剛社長)は米国シーボーン・クルーズからクルーズ船「Seabourn Sojourn(シーボーン・ソジャーン)」を追加購入した。金額は非公表。「MITSUI OCEAN FUJI(三井オーシャンフジ)」に続くもので、2隻は同型の姉妹船。3月4日に引き渡しを受けた。2026年後半の運航開始を目指す。商船三井ではさらにクルーズ船2隻の新造を予定している。

シーボーン・ソジャーンは2010年竣工、総トン数約3万2000t、全長約198m、全幅約25m、客室数229室、船客定員458名。船内に4つのレストランを備える。三井オーシャンフジの姉妹船のため、経験を踏まえた運航や船内サービスが可能で、習熟度を高めやすいことから購入を決めた。新船名は決まり次第、発表する。

商船三井は2023年にシーボーンからクルーズ船1隻を購入。新クルーズブランド「三井オーシャンクルーズ」を打ち出すとともに船名を三井オーシャンフジに改め、昨年12月に就航させた。

現在は商船三井クルーズが「にっぽん丸」と2隻体制で運航しており、国内と海外、ロングとショートなど複線的なクルーズを提供している。全長200m以下であれば寄港地の制限を受けないため、様々な場所を巡るクルーズを企画しやすく、一度に大勢の観光客が訪れるオーバーツーリズムも回避できる。船齢が30年を超えるにっぽん丸は2028年以降に引退する見通しで、将来的には購入船2隻、新造船2隻の4隻体制になる。

シーボーン・ソジャーン

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