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三井化学が「MOLp Café」開催
「祭り」テーマに素材の魅力発信
[三友新聞 2024年12月12日号 より]
三井化学(橋本修社長)の組織横断的オープン・ラボラトリー活動「MOLp(モル)」は、「MATSURIAL(祭り×マテリアル)」をテーマに掲げた体験イベント「MOLp Café 2024」を10月29日~11月3日、ライトボックススタジオ青山で開催した。
三井化学グループのクリエイティブパートナーを務めているデザイナーの田子學氏はテーマをMATSURIALとした理由について、「初心に戻って化学の面白さを伝えるために、もっと楽しく踊れる舞台をつくりたい」と狙いを話した。
会場では様々なプロダクトが展示されたが、まず来場者を出迎えたのが「篝火」を模って灯火の部分に太陽光を受けて色づくプラスチック「SHIRANUI」を使い、木材と組み合わせたオブジェ。「落とした時に音が違う」ということに閃きを得た風鈴は、スマホのカメラレンズなどに使われている素材を使用。三井化学独自の音響技術と成型技術で、金属のような澄んだ音色を生み出している。
祭りならではの遊び感覚を素材と組み合わせたスマートボールは、同じ見た目の球でも弾性が違うため、挙動が読めない面白さを演出。スーパーカー消しゴムをボールペンで弾くレースでは、5種類の素材で作られた車の摩擦の違いが一目瞭然で、来場者を感心させた。
祭りといえば神社。そして三井の神社といえば東京・向島の「三囲神社」。フォトクロミックレンズ材料製の護符を入れ、「三囲のコンコンさん」として親しまれる狛狐をモチーフにした御守りは三囲神社で祈祷している本格的なもので、三井の歴史と先端素材の融合が強い印象を与えていた。