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小学生140名が建設業を学ぶ
三井住友建設が研究施設を案内

三友新聞 2024年12月5日号 より]

三井住友建設(柴田敏雄社長)は11月19日、千葉県流山市の同社R&Dセンターに流山市立八木北小学校の5年生約140名を招く施設見学会を開催した。11月18日の「土木の日」に合わせて1992年から実施してきた恒例行事で、各種工事を遂行するための技術や実験施設を紹介。小学生だけでなく引率の教師陣も感嘆の声を上げながら、熱心に見学した。

子供たちは4班に分かれて施設を巡り、地震による液状化の実験では砂に埋まっていくビルの模型やゴジラのフィギュアを見学。建物の地震対策では耐震構造・制震構造・免振構造の仕組みと揺れ方の違いを学んだ。

構造物の遮音性能などを確かめる音響実験棟では、音が響くように設計された「残響室」と、音を吸収するように設計された「無響室」を訪れ、それぞれの部屋で風船を割った際の響き方の違いを体験。ビル建設による風の流れの変化などを実験するための風洞実験棟では、ビルの模型の前後左右に人形を置いて風を起こし、どれが倒れるかを確かめながらビル風の影響について学習した。

また、最高40mの高さまで伸びるクレーンの動作を見学したほか、建設工事で欠かせないコンクリートについては、水・セメント・砂・石で構成されることを学び、固まる前の感触を確かめた。

最後には質疑応答の時間も設けられた。子供たちからは活発な質問が寄せられ、R&Dセンターの見学会は盛況のうちに幕を閉じた。

液状化による建物の傾きを実験

無響室で風船を割る

ビル風発生の仕組みを学習

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