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知床事故受けて新保険開発
三井住友海上が遊漁船向け
[三友新聞 2024年10月24日号 より]
三井住友海上(舩曵真一郎社長)は遊覧船や釣り船向け保険の「新・遊漁船保険DX」の販売を始めた。知床遊覧船事故を受けて開発したもの。法令を遵守して運航している事業者には安価な保険料で事故の賠償や捜索救助費用などを補償する。遊漁船にクラウド型サービスを提供するBクリエイションと協業して行う。
2022年に発生した知床遊覧船事故を契機として今年4月に施行された改正遊漁船業法では出航前点検や乗務記録及び1年間の記録保管などが義務化されており、Bクリエイションは事業者向けに出航前点検・乗務記録を電子化できる「遊漁船クラウド」を提供。法令の遵守状況や運航リスクを確認できることから、三井住友海上は「遊漁船クラウド」を利用している事業者向けに「新・遊漁船保険DX」を販売する。通常の保険料よりも割引価格で加入できる。年額3万6,000円台の「ライトコース」をはじめ、6種類のプランを選べる。「プレミアムコース」では最大1億円まで身体傷害補償が含まれる。財物破壊は5,000万円まで。見積もりから契約、保険証書の受け取りまで、LINEで手続きが行え、最短1日で保険の加入が完了する。