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UAEでLNG事業参画
三井物産が880億円出資
[三友新聞 2024年7月18日号 より]
三井物産(堀健一社長)はアラブ首長国連邦(UAE)の大規模LNG事業に参画する。年間960万tを生産、2028年の生産開始を目指す。
西部の工業都市・ルワイスにプラントを建設する。事業費は約9,000億円。出資比率はアブダビ国営石油会社が60%、三井物産、英シェル、英BP、仏トタルエナジーズが10%ずつ。三井物産の出資額は約5.5億ドル(約880億円)。権益分の約100万t分を日本などに輸送する。初期は10万tから。プラント施工は日揮ホールディングスなどの共同企業体が担う。
三井物産がLNG権益を取得するのは2019年のロシア・アークティック2、モザンビーク・エリア1以来となる。ロシアはウクライナ侵略による米国制裁で、モザンビークは情勢不安の影響で調達が始まっていない。今回の権益取得で三井物産の持ち分生産量は世界800万tから900万tになる。米国の約200万tを抜き、UAE、カタール、オマーンを含めた中東の約220万tが地域別で1位になる。