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アンモニアから水素製造
TOYOなどが小型装置開発へ

三友新聞 2024年5月23日号 より]

東洋エンジニアリング(細井栄治社長、TOYO)と日本精線、中部電力、中部電力ミライズの4社は、アンモニアを原料に水素を製造する小型アンモニアクラッキング装置の実用化を目的とした共同研究に関する覚書を締結した。アンモニアはCO₂を排出しない次世代燃料として火力発電所や船舶での利用が開発段階にあるが、同じく脱炭素燃料として将来的な活用が見込まれる水素を運搬するための「キャリア」としての役割も期待されている。

TOYOと日本精線は従来から、顧客の敷地内でアンモニアから水素を製造する小型装置の開発に取り組んできた。今回の覚書に基づき、中部電力と中部電力ミライズは装置に関する市場調査や経済性評価を実施するとともに、実用化に必要な技術要件を検討する。これらを踏まえ、TOYOと日本精線が機器の開発を進め、4社共同で実証を行うことで、日本初となる小型アンモニアクラッキング装置の実用化を目指す。

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