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使用済みポリスチレンをケミカルリサイクル
デンカが千葉工場でプラント竣工

三友新聞 2024年4月11日号 より]

デンカ(今井俊夫社長)と同社が50%出資する東洋スチレン(石塚賢二郎社長)は、使用済みポリスチレンのケミカルリサイクルプラントを千葉県市原市のデンカ千葉工場内に竣工させた。

約40億円を投じ、一昨年2月から建設していた。処理能力は約3,000t/年。再生したポリスチレンはマスバランス方式による提供を検討しており、デンカでは各製造拠点でISCC PLUS認証取得の準備を進めている。

デンカ千葉工場で竣工したプラント

デンカグループのケミカルリサイクルは、ポリスチレンを化学的に分解し、化学原料(スチレンモノマー)の状態に戻して再度重合することで、新品同等の品質と物性で用途の制限無く使用可能な手法。サーマルリサイクルのように焼却しないためCO₂排出量が少なく、より環境に配慮した方法となる。

デンカは同プラント竣工により、SDGs未来都市である市原市が取り組む「市原発サーキュラーエコノミーの創造」の市民・企業・行政が一体となったプラットフォームへ参画。市内で発生した使用済みポリスチレンの回収の仕組み作りに着手する。

また同社は動画を制作し、ケミカルリサイクルの取り組みについて紹介している。

ポリスチレンケミカルリサイクル紹介動画

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