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サッポロが恵比寿で36年ぶりビール醸造
工場時代の酵母復活、5月からツアーも

三友新聞 2024年4月11日号 より]

サッポロビール(野瀬裕之社長)は4月3日、恵比寿ガーデンプレイス内に「YEBISU BREWERY TOKYO」をオープンさせた。旧ヱビスビール記念館を改装し、恵比寿工場閉鎖以来、36年ぶりにヱビス発祥地でビール醸造を行う。

館内は歴史展示の「ミュージアム」、醸造設備が見学できる「ブルワリー」、限定生産された新鮮なビールが味わえる「タップルーム」などで構成。5月中旬からは試飲付のガイドツアーも始める。製造されたビールは館内でのみ販売する。

オープニングセレモニーのテープカット

ドイツ製の設備による醸造風景をリアルタイムで見学できる

開館時の提供ビールは「ヱビス∞(インフィニティ)」「ヱビス∞ブラック」「フォギーエール」「煙々」の4種類。価格は1杯1,100円から1,200円、飲み比べセットは1,800円。季節に応じて最大6種類を扱う。「ヱビス∞」には恵比寿工場で使用されていたヱビス酵母を再選抜し、復活させた。「フォギーエール」は2種のホップを組み合わせたフルーティーな香り。燻製麦芽を用いた「煙々」はウイスキーのような香ばしい香りに仕上げた。

ミュージアムではヱビスの発売元・日本麦酒醸造会社の設立から旧三井物産出身・馬越恭平による改革、戦後の発展など現在に至るまでの歩みを詳しく紹介。来館者は年間25万人を見込む。

開館直後の賑わい

俳優の山田裕貴さんが初注ぎ・初飲み・飲み比べを行った

YEBISU BREWERY TOKYO

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