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IBD患者向け「お腹に優しいメニュー」
エームサービス・武田薬品がお披露目

三友新聞 2023年7月13日号 より]

エームサービス(小谷周社長)と武田薬品工業は7月6日、日本橋の武田薬品本社で「IBDreamめし~アスリート編~」のトークイベントと試食会を開催した。両社は、潰瘍性大腸炎やクローン病の総称であるIBDの患者もおいしく食べられ消化しやすい夢のような食事をIBDreamめしと命名し、医療系学生とともにメニューを開発するワークショップを2020年から実施。IBD患者の支援と世間の認知度向上に努めている。

今回はIBDと闘いながらスポーツに挑むアスリート10人の協力を得てメニューを開発。トークには協力者の中から元ラグビー選手の加藤広人氏、プロバスケットボール選手の岸本隆一氏、総合格闘家の征矢貴氏が登壇し、プロバスケ選手の原修太氏もビデオ出演した。北里大学病院栄養部管理栄養士の太田裕子氏、潰瘍性大腸炎で大腸を摘出した経験を持つ医師の石井洋介氏を交え、アスリートから「治療期間を経て、自分にとって大切なものや本来何に幸せを感じていたのかを整理できた」(岸本氏)、「体に負担をかけずに強くなる工夫をしている」(征矢氏)など、IBDとの向き合い方が語られた。

IBDトークに臨んだ(左から)太田氏、加藤氏、岸本氏、征矢氏、石井氏

今回の新メニューは、大豆ミートによる「タコライス」やローストビーフをのせた「ごはんケーキ」、白身カツを合わせた「ルーローハン」、鶏ムネ肉とサバ缶の「サバトマトソース」、くす玉のようにケーキの中からお菓子が出てくる「ピニャータケーキ」の5品。

試食した加藤氏は「体に気を遣う食事だと味が薄くなりがちだが、どれも味がしっかりしていておいしい。クリーミーなデザートを食べるのは久しぶりなので幸せを感じている」と喜びを語った。

IBDreamめしの一つ「夢も溢れるピニャータケーキ」

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