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自家用高効率ガスタービン発電機竣工
デンカ千葉工場、CO₂排出量削減

三友新聞 2022年7月14日号 より]

デンカ(今井俊夫社長)は、約37億円を投じて千葉工場(市原市)で建設を進めてきた自家用高効率ガスタービン発電機を竣工させた。

2020年8月に導入を決定していたもので、経産省から補助金の交付も受けている。最大出力約7,500kW(2台)、総合効率は約85%。温室効果ガス排出削減量は年間約1万2,000tに及ぶ。エネルギーも、原油換算で年間6,000klの削減となる。

千葉工場に導入した高効率発電機

デンカは経営に必要な電力のうち半分以上を自家用発電で賄っており、過去2年間で青海工場(新潟県糸魚川市)に高効率ガスタービン発電機1カ所、水力発電所2カ所を新設。2030年度に温室効果ガスを5割削減(2013年度比)、2050年度にカーボンニュートラル実現の目標を掲げ、クリーンエネルギーの利用拡大を進めている。

今後もクリーンエネルギーの利用拡大を推進する一方、長期的にはCCUS(二酸化炭素回収・有効利用・貯留)の技術導入や、自家用火力発電で使用する燃料を化石燃料の天然ガスからクリーンエネルギーである水素へ転換を図る等の様々な取り組みを通じて、カーボンニュートラル実現を目指す。

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