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配管の継手減らす新技術を共同開発
新日本空調・三五、作業時間7割削減

三友新聞 2021年9月16日号 より]

新日本空調(前川伸二社長)は次世代配管システムを開発した。従来品よりも継手部材などを大幅に減らすことで、コストや作業時間を低減するとともに高品質化を図る。自動車部品メーカーの三五と共同開発したもの。一般的なステンレス配管(SUS304)は高価なレアメタルのニッケルを含み、配管方向を変えるには「エルボ」と呼ばれる継手を使用する。

これに対して新日空と三五はSUS304より安価なフェライト系ステンレス鋼(SUS436)を採用。従来は曲げにくいとされたSUS436の曲げ加工技術を三五が独自開発し、継手なしの実用化に成功した。曲げ加工は工場で行い、施工現場で接続する。

これにより、長寿命化・高品質化・低コスト化を実現。SUS436は耐腐食性が高く、接続部の継手を減らすことで高品質化する。三五の自社施設新築工事で行われた実証実験では作業時間を7割削減。部材数も半分以下に減らした。

新日空は今年度内に空調・衛生工学会で発表し、広く展開を図る。

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