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三機工業が高精度の環境試験設備を開発
-40℃~100℃まで制御、電池性能の評価に

三友新聞 2021年6月10日号 より]

三機工業(石田博一社長)は、高温・低温の温度試験などに用いる環境試験設備を新たに開発した。-40℃から100℃まで広範囲の温度条件を0.3℃以内の誤差に留め、高精度に制御するとともに従来比で運転エネルギーを約4割削減した。

設備は高さ2.2m、床面積20m²。神奈川県大和市の同社R&Dセンターに実装した。高低温の温度差試験はモバイル機器や次世代電池などの評価に用いられており、特に車載用電池の評価試験は-40℃から100℃の広範囲な温度条件が必要となる。

今回、開発した環境設備は高精度な温度制御とヒーターレスによる省エネ化を同時に実現。高温冷媒(ホットガス)や特許出願中の新技術を取り入れ、ヒーターを使わず、0.3℃以内の誤差で4割の省エネ化を果たした。

今後は高性能化に向けた検証を進めるとともに、オープンイノベーションの場としても活用する考え。

開発した環境試験設備

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