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コロナ変異株検出システムの検証実験開始
デンカが試薬開発、複数種を同時検出

三友新聞 2021年5月27日号 より]

デンカ(今井俊夫社長)は、新型コロナウイルスの変異株を検出する試験研究用試薬を開発した。33.4%の株式を保有し業務提携をしている台湾・プレックスバイオ社と共同開発。同試薬を使い、東邦大学医学部と変異株検出システムの検証実験を始めた。

変異株の拡大が問題となる中、測定の手間や検体の処理にかかる時間が課題となっている。

実験しているシステムは、1種類の試薬でイングランド型、ブラジル型、南アフリカ型、カリフォルニア型と呼ばれる変異株の持つ複数種類の変異部位を同時に検出することが可能。測定機関での測定の手間の軽減や迅速な検出に繋がると期待される。

検証実験は試験研究用試薬の試作品とプレックスバイオ社の理化学用測定装置を使い、東邦大・舘田一博教授・石井良和教授と共同で実施。初期段階では良好な結果が得られており、今後、測定機関に向けて変異株検出システムとしての販売を目指す。

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