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二条城前に「HOTEL THE MITSUI KYOTO」
三井不動産直営、三井総領家邸宅の設え再現

三友新聞 2020年11月5日号 より]

三井不動産(菰田正信社長)は11月3日、京都市中京区の二条城前に「HOTEL THE MITSUI KYOTO」をオープンさせた。戦前まで三井総領家(北家)の京屋敷「油小路邸」があった場所で、庭園や書院など、かつての三井家邸の設えを各所に再現。直営の最高級ホテルとして運営する。

建物は敷地面積7,450m²、地上4階、客室数は161室。地下鉄・二条城前駅から徒歩3分、烏丸御池駅から徒歩10分の好立地にあり、天然温泉を備える。運営は三井不動産リゾートマネジメント。

油小路邸から受け継がれた築300年の「梶井宮門」

油小路邸から受け継がれた重厚な「梶井宮門」は築300年。高さ7.4mもの表門で、開業にあたり修復が施された。ロビーは竹林をモチーフとし、日本建築を近代的に演出している。

客室タイプは「デラックスルーム」(43室)から「プレデンシャルスイート」(1室)まで11種類。広さは43m²から213m²まで。露天風呂付きの「温泉スイート」(2室)もある。

館内のレストランは日仏料理を融合させた「都季」とイタリアンの「フォルニ」。国内外の最高級食材に加え、京都産の食材も多く用いる。

油小路邸は戦前まで三井家が所有していたが、戦後の財閥解体を経て、藤田観光が入手し、京都国際ホテルを建設。ホテル閉鎖後の2015年に三井不動産が土地を取得した。

油小路邸の回遊式庭園を思わせる中庭と水盤

HOTEL THE MITSUI KYOTO

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