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デンカが植物生育市場に本格参入
新製品開発・海外展開へ

三友新聞 2019年3月14日号 より]

デンカ(山本学社長)は、バイオスティミュラント市場に本格参入する。

バイオスティミュラントは、「植物やその周辺環境が本来持つ自然な力を活用することにより、植物の健全さ、ストレスへの耐性、収量と品質などに良好な影響を与える様々な物質や微生物」のこと。人口増加による農産物需給の逼迫や気候変動による被害などへのソリューションとして期待されており、世界的調査会社マーケッツ&マーケッツの調査によれば、世界市場の規模は2018年の約22億米ドルから22年には約33億米ドルへと拡大し、その成長率は年率10.4%の見込みだという。

デンカは50年以上にわたり、国内を中心にバイオスティミュラントの一つである腐植酸を使用した肥料「アヅミン」を販売しており、土壌を改善し不良環境下においても農作物の根を活性化し生育改善に大きな効果を発揮することから、農業生産者から高く評価されている。

同社はアヅミンで培ったノウハウを基に、腐植酸製品の高機能化やオープンイノベーションによる新たなバイオスティミュラント製品の開発を推進する。また海外拠点のネットワークを活かし、海外メーカーとのアライアンスも進める考え。

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