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三井E&Sがトンネル検査車両開発
時速80kmで0.2mmのひび割れ検出

三友新聞 2018年9月13日号 より]

三井E&Sホールディングス(田中孝雄社長、旧三井造船)傘下の三井E&Sマシナリー(岡良一社長)は、特殊車両の製造や各種計測技術を手掛けるトノックスと、トンネル覆工表面を高速かつ高精度で撮影可能な検査車両「トンネルキャッチャー3(TC3)」を開発した。今月から運用を開始する。

トンネルキャッチャー3

TC3には高精度ラインセンサカメラを搭載し、取得画像のカラー化と、日本コンクリート工学協会が定める「コンクリートのひび割れ調査、補修・補強指針」の基準値である0.2mm幅のひび割れの検出を可能にした。さらに、高速道路でも規制を必要としない時速80kmでの計測走行を可能とするなど、調査の高速化・高精度化を両立させている。

三井E&Sマシナリーはこれまで、トンネル覆工コンクリート内部や背面の空洞探査業務を行ってきた。TC3により表面と内部の一括調査が可能となるほか、検査データの共有・統合により、トンネルの健全性に関する判断の高度化も期待できる。

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