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マレーシアで段ボール原紙マシン増設
王子グループが事業基盤強化

三友新聞 2018年1月11日号 より]

王子ホールディングス(矢嶋進社長)は、マレーシアのGSPP社において、新たに段ボール原紙生産設備を増設する。投資額は約350億円。稼働開始は2021年4月を予定している。

生産量は年産45万t。段ボール原紙マシン増設と併せてエネルギー供給及び用排水設備を更新することで、コスト競争力も向上させ、同社グループの事業基盤の強化を図る。

王子グループは、経営戦略の基本方針として、「海外事業の拡大」を掲げている。東南アジアにおける段ボール事業は堅調な需要に支えられ拡大を続けており、加工拠点は20カ所にのぼるが、加工原紙の大半はグループ外部から調達しており、段ボール原紙の自給率向上が課題となっている。また、近年の東南アジア市場では、段ボール原紙の高品質化、低米坪化の要望が高まってきている。今回の生産設備増設により、これらの課題に対応し、さらなる事業拡大のための基盤整備を行うともに、新たなマーケットシェアの獲得を目指す。

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