三井の特集

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鈴聲山 真正極楽寺 真如堂

― 300年以上にわたり祭祀が続く、三井家の菩提寺 ―

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三井家の家祖・三井高利が自ら墓所に望んだ三井家の菩提寺・真如堂。京都屈指の紅葉の名所としても有名な古刹だ。真如堂と三井の関係を紐解き、現在に続く縁を紹介する。

由緒ある古刹

京都の洛東に位置する閑静な寺院・真如堂(しんにょどう)。紅葉の名所として名高く、秋には境内が赤く彩られる。正式名は「鈴聲山真正極楽寺(れいしょうざんしんしょうごくらくじ)」。真正極楽寺とは、極楽寺という寺は多いが、こここそが「正真正銘の極楽の寺」という意味である。 真如堂とは元々は本堂の呼び名だった。

比叡山延暦寺を本山とする天台宗の寺院で、永観2年(984)に開山された。女性を救済する阿弥陀如来を本尊とし、多くの民衆や女性の信仰を集めた。歴代天皇や将軍の信仰も篤く、後醍醐天皇や室町幕府八代将軍・足利義政などにも寄進を受けている。応仁の乱の際には戦乱に巻き込まれて打ち壊しに遭い、本尊は比叡山や大津に避難。その後、足利幕府内などを転々とし、豊臣秀吉による移転などを経て、再び旧地に戻った。現在の本堂は元禄6年(1693)から享保2年(1717)にかけて再建された。

高利が墓所に望み三井家の菩提寺に

三井グループのルーツとなる三井家の家祖・三井高利は、貞享3年(1686)、新たな事業として両替店を開き、それに伴い京都へ転居。晩年の8年間を京都で過ごし、元禄7年(1694)、73歳で没した。

高利は京都の真如堂をみずからの墓所にと望んだ。当時、真如堂は広大な寺領を所有し檀家を持たなかったが、子息たちの尽力により塔頭の一寺である東陽坊の檀家に迎えられた。明治に入ると真如堂本坊の大檀家となった。三井家が寄進した寺宝は涅槃図や観経曼荼羅など多数。墓所には高利夫妻の墓をはじめ三井家各家累代の墓が建立され、祭祀が300年以上にわたり続いている。また、墓所には越後屋奉公人の総墓(供養塔)もあり、享保6年(1721)から文久3年(1863)に建てられた8基が現存している。三井が人を大切にしている一例といえる。

三井グループの精神的な礎として

真如堂は三井家の菩提寺であるとともに三井グループとも関係が深い。

境内の奥に佇む「真如山荘」は、1981年10月、三井グループの中核企業で構成される「二木会」により寄進された。広々とした和室の大広間や、食堂、茶室を備え、研修施設などに利用されている。山荘を利用し、三井住友銀行や三井物産、三井不動産などが定期的に研修を行っているほか、三機工業は2013年から真如堂で新入社員研修を行っており、2014年は本堂で竹内長敬貫主の法話とともに、真如堂と三井の歴史的関係についての話を聞き三井のルーツを学んだ。その後、座禅や作務(掃除)を体験。三井高利夫妻の墓前と「三井二木会物故社員慰霊塔」への参拝が執り行われた。

境内に立つ「三井二木会物故社員慰霊塔」は、1990年に二木会の寄進により建立されたもの。高さは2.9m、御影石に刻まれた「慰霊塔」の文字は第11代三井総領家当主・三井八郎右衞門高公(たかきみ)氏の揮毫によるものだ。同年11月の慰霊塔開眼法要以来、毎年5月に追善法要が行われている。

また、2004年からは毎年9月に二木会各社の会長・社長が出席し、三井二木会物故社員慰霊法要が営まれている。

慰霊塔の横に植えられた一本の木は、江戸幕府三代将軍・徳川家光の乳母である春日局がその手で植えたとされる「たてかわ桜」の苗木。樹齢300年を超え樹勢の衰えが心配されていたが、日本製紙の「容器内挿し木技術」によって後継樹が育苗された。

開山から千年以上、三井家の菩提寺となってから300年以上の歴史がある真如堂。現在も、三井グループの首脳をはじめ社員や社友が多く訪れ、グループの精神的な絆が育まれている。

三井と真如堂

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    【1】三井高利夫妻の墓

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    【2】三井二木会物故社員慰霊塔

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    【3】社員研修

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    【4】たてかわ桜

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真正極楽寺 真如堂
竹内 長敬(ちょうけい)貫主
真正極楽寺真如堂は、300有余年来、三井家に多大な外護をいただいてまいりました。また、近年は、二木会各社物故社員の慰霊法要が春秋に行われたり、新入社員の研修が行われて多くの若い方がお越しになるなど、益々ご縁を深めております。現代は物質文明のみ優先する風潮ですが、眼には見えない、耳には聞こえない超自然の霊を感じていただき、今は亡き物故社員の霊前に額づいて、感謝する機会を持っていただくことは大変有意義であり、自分の人生をより深めることにもなります。三井グループ各社の益々のご発展と社員の皆さまのご健勝を祈念申し上げます。

見どころいろいろPick up

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四季折々の景色

春にはソメイヨシノなど約70本の桜が咲き誇り、冬は年に数回積もる雪化粧が美しい。特に秋は境内のカエデや桜が見事に色づき、紅葉を求める多くの人で賑わう。

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境内散策

赤い丹塗りの山門をくぐると、江戸時代の中期に建てられた巨大な本堂や三重塔などが立ち並ぶ。宝暦年間に建立され文化14年(1817)に再建された三重塔は装飾が控えめで古い塔の面影を残している。

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拝観

本堂の内陣、書院や庭園は、有料拝観区域(大人500円)になっており、職員の説明を受けながら拝観できる。三井家の家紋「四つ目結」は、多数の仏具などに見られ、「隨縁の庭」のモチーフにもなっている。本堂では、三井家が寄進した「大涅槃図」(3月)、「観経曼荼羅」(11月)の特別公開が行われる。

※上記の内容は2015年1月15日時点の情報です。

(三井グループ・コミュニケーション誌『MITSUI Field』vol.25|2015 Winter より)

■INFORMATION

鈴聲山 真正極楽寺 真如堂
住所: 京都市左京区浄土寺真如町82
TEL: 075-771-0915
URL: http://shin-nyo-do.jp/

参拝は公共交通機関の利用を推奨