活動レポート

柔道五輪メダリストが講演
三井住友海上・上野さん、新井さん

2023.3.2

三井広報委員会は2月20日、三井住友海上女子柔道部の上野順恵コーチと新井千鶴アドバイザーによる講演会を開催した。上野さんは2012年ロンドン五輪63kg級銅メダリストで、柔道部コーチを務めており、新井さんが2021年の東京五輪70kg級で優勝した際の指導を担った。講演会には会場・オンライン視聴合わせて15社28名が参加し、世界最高峰の舞台で戦った経験を持つ2人から貴重な体験談を聞いた。

東京五輪で印象に残った試合について、新井さんは16分間の死闘の末に勝利した準決勝のタイマゾワ(ロシア)戦を挙げ、「五輪前の国際大会で負けていた選手だったので、リベンジする気持ちで戦った。(延長の末に寝技が入り)最後は締めが決まってほしいという必死の思いで一本勝ちできたが、相手と戦いながらも自分自身との戦いだった」と激戦を振り返った。

準決勝を間近で見ていた上野さんは「神様お願い、という気持ちだったが、新井の目を見るとスイッチが入っており集中力を感じた。身体も研ぎ澄まされており、勝てるという自信があった」と当時の思いを語った。

新井さんは東京五輪後に現役を退き、指導者への道を歩みだしている。講演会では選手指導に関する2人の考え方、今後の目標などへも話題が及び、最後には会場参加者からの質疑も行われ、盛況のうちに幕を閉じた。

コーチとして選手との接し方を語った上野さん

東京五輪で優勝するまでの道のりを振り返った新井さん