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土木遺産「嵐山橋」の功績語る
記念式典で三井住友建設・春日氏が講演

三友新聞 2026年2月5日号 より]

三井住友建設(柴田敏雄社長)の源流企業の1社である旧別子建設が1959年に完成させた「嵐山橋」(神奈川県相模原市)の土木遺産認定を受け、橋がかかる相模湖で2月1日に記念式典が行われた。当日は三井住友建設の春日昭夫エグゼクティブフェローが市民向けの講演で嵐山橋の技術的・歴史的ポイントを解説したほか、記念碑の除幕が行われ、関係者が祝意を寄せた。

嵐山橋は日本で初めて「張出し架設工法」で建設された橋。両岸から少しずつ橋桁を継ぎ足すように建設していくことで、支保工(建設中の橋を下から支える架設構造物)を組む必要がないという特徴がある。

現在の嵐山橋

張出し架設工法による建設の様子

講演で春日氏は、コンクリート内部の鋼材に事前に引張力を加えておくことで、コンクリート打設後に縮もうとする力を持たせて強度を高める「プレストレストコンクリート」の技術を解説。続いて、嵐山橋建設へ向けたエピソードとして当時の別子建設・齋藤武幸社長が独・ディビダーク社からプレストレストコンクリート技術と張出し架設工法を導入した経緯を紹介した。そのうえで、現在の交通インフラを支える様々な橋がプレストレストコンクリート技術によって作られていることを強調。「嵐山橋が起点となり、日本のインフラが作られていった」と、嵐山橋建設が社会に与えた功績を伝えた。

続いて行われた記念式典には、主催者である相模原市の本村賢太郎市長をはじめ関係者が出席。記念碑の除幕を行い、土木遺産認定を祝った。

講演する春日氏

相模原市・本村市長(中央)など関係者が記念碑の除幕を行った

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