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マグネシウム射出成形機で新製品
日本製鋼所が大型・多様化対応

三友新聞 2026年1月29日号 より]

日本製鋼所(松尾敏夫社長)は、幅広い成形要求に対応できるマグネシウム射出成形機の新型として、1800tの型締力を持つ「JLM1800ーMG2eL」の販売を開始した。車載ディスプレイ向けフレームなど、大型化が進むマグネシウム合金を使った射出成形ニーズに応える。本体価格約3~4億円の想定で、年間10台程度の販売を目指す。

金型に溶かした樹脂を充填し、冷やし固める動作を繰り返すことで主にプラスチック製品の大量生産を支える射出成形機。原料が金型の隙間から漏れないように締める力を「型締力」と言い、これが強いほど大きな部材の製造に対応できる。

溶かしたり混ぜたりといった樹脂の取扱いと、射出成形機の開発で豊富な知見を持つ日本製鋼所は、軽量性や剛性、放熱性、電磁波シールド性、寸法安定性、リサイクル性に優れることでカメラやIT機器、車載機器などの部材に利用される「マグネシウム合金」用射出成形機も手掛けてきた。

日本製鋼所では、マグネシウムを完全に溶かして流し込む「ダイカスト法」ではなく、固体と液体が混ざった半溶融状態で取り扱う「チクソモールディング法」を採用。同法ではマグネシウム合金チップを機械内部で加熱するため溶解炉が不要で、ダイカスト法に比べて溶融温度が低いため寸法精度や機械的性質が向上し、金型寿命が伸びるなどの特徴がある。

今回の新製品は日本製鋼所のマグネシウム射出成形機として6製品目。最大の型締力を持つ3000tのモデルと1300tのモデルの中間に位置し、大型化傾向のまま多様化するマグネシウムの利用ニーズに応える。

「JLM1800ーMG2eL」のイメージ

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