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三機工業が自社3施設をZEB化
大和・豊田・苫小牧で技術蓄積

三友新聞 2025年12月4日号 より]

三機工業(石田博一社長)は、自社で保有する三機テクノセンター(神奈川県大和市)、豊田支店(愛知県豊田市)、苫小牧出張所(北海道苫小牧市)の3施設のZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビルディング)化に向けた改修・建替えを行う。今年4月に迎えた創立100周年を記念した取り組みに位置付け、技術的ノウハウの蓄積を含めてカーボンニュートラル社会実現への貢献を図る。

ZEBには4種の認証レベルがある。従来の建物で必要なエネルギーを基準とし、省エネと創エネの組み合わせでエネルギー使用量の0%化を達成した「ZEB」を最高レベルに、25%以下にした「Nearly ZEB」、省エネで50%以下にした「ZEB Ready」、事務所や工場で60%以下、ホテルや飲食店で70%以下にした「ZEB Oriented」と続く。

三機テクノセンターは技術・技能研修や安全体感エリアを含めた研修施設、研究・開発施設、技術展示エリアなどを持つ延床面積約4万6,160m²の大規模施設で、2030年度までにZEB Orientedの認証取得を計画。運用改善により、運用実績値としては2ランク上のNearly ZEBレベルを目標とする。

豊田支店は3階建て、延床面積約1,090m²の事務所。外観を含めて全面改修を行い、Nearly ZEB化するだけでなく空調等に三機工業の独自技術を導入したり蓄電池や車載電池を活用したりすることで、太陽光発電の有効利用や災害対応力の強化を図る。

改修する豊田支店の外観イメージ

苫小牧出張所は2階建て、延床面積約300m²の小規模な事務所用途の建物。建替えにより徹底した断熱と蓄電池システムによる太陽光発電の有効利用を追求し、最上位の「ZEB」認証取得を目指す。

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