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三井不動産が「mitaseru」拡大
名店の味を宅配、2030年100店舗へ

三友新聞 2025年11月27日号 より]

三井不動産(植田俊社長)は11月20日、人気飲食店の味を冷凍して届ける「mitaseru(ミタセル)」事業の説明会を開催した。オンラインストアを刷新するとともに定期便の新サービスを開始し、商品生産体制を拡充。三井不動産グループの新事業として発展を目指す。

mitaseruは三井不動産の事業提案制度「MAG!C」により2023年に生まれたサービス。有名店からレシピの提供などの商品開発支援を受けて冷凍食品を製造し、販売・配送を行う。店舗へはのれん代を支払い、人手不足等で営業を縮小したり閉店を余儀なくされたりする場合の味の継承の役目も担う。

昨年4月には運営会社としてmitaseru JAPANが設立され、事業提案者の三井不動産・松本大輝氏が代表取締役に就任した。サービス開始時の2023年4月に21店(35商品)だった参画店舗数は、今年11月時点で50店(97商品)まで拡大。2030年までに100店の参画を目指す。

mitaseruのオンラインストアはこのほどリニューアルし、新たにサブスクリプションサービス「名店ごちそう便」を開始。単発注文よりも特典があり、さらに送料無料とし、おすすめ商品が届く「おまかせ定期便」と好きな商品が選べる「えらべる定期便」の2種で展開する。また、購入金額に応じてポイントが貯まるメンバーシッププログラム「mitaseru CLUB」も設定した。

mitaseruはこれまで大阪に製造・配送拠点を設置し展開してきたが、このほど千葉県船橋市の物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク船橋」で新たな製造・配送拠点に着工した。既存の大阪拠点の2.5倍の規模とする計画で、2026年夏以降は関西・関東の2拠点で事業を推進していく方針だ。

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mitaseruオンラインストア

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