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ブラジルで高密度バイオカーボンに参画
王子ホールディングス、GHG排出削減に寄与
[三友新聞 2025年11月27日号 より]
王子ホールディングス(磯野裕之社長)は傘下のブラジル・Celulose Nipo-Brasileiraを通じて、同国資源大手のVale傘下でバイオカーボン事業を手掛けるBionowの第三者割当増資を引き受け出資する。
環境負荷の低減効果と市場拡大が見込まれるバイオカーボン事業への参入を通じて、ネイチャーポジティブな未来の実現に向けて取り組む施策の一環。出資後の持ち株比率はVale50.1%、王子49.9%。
Bionowは石炭などの化石資源の代替素材として、ユーカリを主原料とした高密度バイオカーボンを開発。高密度バイオカーボンは脱炭素化に積極的に取り組む鉄鋼関連業の製造プロセスで安定した熱源及び還元剤として機能し、産業界のエネルギー転換とGHGの排出削減に寄与する。2027年末の稼働を目標に最初の工場をブラジルに建設し、その後市場ニーズに応じて事業拡大を図る。同工場では、Celulose Nipo-BrasileiraのFSC認証林由来のユーカリ原木を使用する予定。
出資契約締結の調印式。(右から)磯野社長、Vale、Celulose Nipo-Brasileira、Bionowの各CEO