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洋上風力発電整備港を買収
三井物産・商船三井が英国で

三友新聞 2025年8月7日号 より]

三井物産(堀健一社長)と商船三井(橋本剛社長)は英国でエネルギー設備などを手掛けるGEGから洋上風力発電向け整備港・ニグ港を共同で買収する。出資比率は三井物産が51%、商船三井が49%。洋上風力発電事業のノウハウを高めるとともに欧州やアジアで事業拡大を図る。

取得額は非公表。今夏までに手続きを終える。スコットランドに位置するニグ港は洋上風力発電整備港としては欧州最大規模。世界最大となる洋上風力発電開発エリアの北海に近接し、風車や基礎、石油・ガス開発向け機器などの製造・整備を担う。GEGはスコットランド沖の洋上風力発電所開発計画では約360基もの風車整備を受注するなどの実績がある。

三井物産は2012年、GEGに25%を出資。これまで英国のエネルギー関連事業で協業してきたが、今回、GEGへ25%の持分を譲渡する代わりにGEGはニグ港を切り離して関連事業を三井物産・商船三井連合に売却する。両社は今後、海底に杭を打って風車を固定する「着床式」に加えて洋上に風車を浮かべる「浮体式」にも力を入れる。

ニグ港

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