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天井裏調査ロボットを開発
新日本空調がライダーセンサー搭載
[三友新聞 2025年7月31日号 より]
新日本空調(廣島雅則社長)は天井裏調査ロボットの「ボーイ」(VoOE)にライダーセンサーを搭載した新機種を開発した。

ライダーセンサー搭載の天井裏調査ロボット「ボーイ」(VoOE)新機種
ボーイは2022年に開発。これまで主に手作業で行っていた天井内設備や機器の調査・点検作業などを代替し、効率化を図った。ベルトで自走し、撮影用カメラや無線通信機などを備える。ベルトは前方・後方の接地角度を自由に変えることで、障害物に乗り上げた場合などの走行不能を防ぐ。
新機種の「ボーイLS」にはレーザー光により、対象物までの距離や位置、形状まで正確に検知できるライダーセンサーを搭載。従来機では360度カメラによる天井裏の可視化が主な機能だったが、新機種では空間を立体的に捉える点群データを取得することで、より正確かつ効率的な3D図面化を短時間・低コストで実現する。サイズは長さ51cm、幅20cm、高さ12cm。今後は地下ピットなどへ調査対象を広げるとともに走行性能の強化や専用アプリを開発し、機能を高める。