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神田祭で三井系各社も神輿担ぐ
熱気に包まれた日本橋・大手町
[三友新聞 2025年5月15日号 より]
日本三大祭りにも数えられる「神田祭」が5月9日から約1週間にわたり開催された。神田や日本橋、秋葉原、大手町には神田明神(神田神社)を氏神とする町会が108あり、それぞれに加盟する三井系企業も祭りに参加。12日には町会ごとに保有する神輿を担いで神田明神を目指す「神輿宮入」も行われ、一帯は祭りの熱気に包まれた。
三井物産ビルに隣接する「将門塚」からは、近隣企業加盟の大手・丸の内町会(将門塚保存会)が神輿を巡行。三井系からは三井物産(堀健一社長)、三井不動産(植田俊社長)、大樹生命(原口達哉社長)、新日本空調(廣島雅則社長)、三井物産フォーサイト(立石善信社長)が参加した。午前11時に将門塚を出発し、担ぎ手を交代しながら片道約2時間をかけて神田明神を目指した。

将門塚を出発し神田明神を目指す将門神輿
三越伊勢丹ホールディングス(細谷敏幸社長)や三井不動産が加盟する日本橋の室町一丁目會では、12日午後から日本橋三越本店やコレド室町周辺、日本橋などの町会内を神輿が巡った。巡行の行列は金色の鳳凰が輝く大神輿、そのミニチュア版で子供たちが担ぐ小神輿、江戸時代からの歴史を受け継ぐ加茂能人形山車などで構成される。三越のライオン口や日本橋の中心などでは神輿を高く担ぎ上げて気勢を上げる「差」も行われ、一行は威勢の良い掛け声とともに町会内を練り歩いた。

日本橋三越本店のライオン口で「差」を行う室一神輿
日本橋三越本店では19日まで1階中央ホールで特別展「神田祭と日本橋―氏神・明神さまと氏子・室町一丁目會」を開催中。江戸時代の日本橋に飾られた「擬宝珠」(三井記念美術館所蔵)や、神田明神が所蔵する浮世絵・絵巻等の史料を無料で公開している。

神田祭の行列を描いた江戸時代の「神田明神祭礼図巻」