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三井倉庫HDが物流管理基盤提供
三井化学向け、CO₂量算定も

三友新聞 2025年4月10日号 より]

三井倉庫ホールディングス(古賀博文社長)はこのほど、サプライチェーンマネジメントを見える化するデジタル基盤「ロジスティクス・バリュー・リンク」(LVL)の提供を三井化学(橋本修社長)物流部向けに始めた。輸出に関わる業務の効率化を図る。

今回、導入されたのはLVLを活用して輸出業務を支援する「LVL船積手配管理サービス」。LVLをベースとし、三井化学と共同開発した。三井倉庫グループが提供するCO₂排出量一括算定サービスの「SustainaLink(サステナリンク)」を活用したCO₂排出量の算定も可能だ。

船積手配状況の適時照会や船会社への月次支払いデータ作成などのほか、三井倉庫グループ以外の物流委託先や海運貨物取扱業者が手配する案件など、全輸出情報を集約。三井化学は問い合わせ減少による業務負荷を軽減させるとともに輸出データ集約化による集計及び分析業務の効率化、輸送コスト及びCO₂排出量の集計による経営判断の迅速化などの効果を見込む。

三井倉庫HDは2021年に「三井倉庫DX戦略」を策定し、サプライチェーンマネジメントのDX化を推進。昨年からは特定顧客向けに運用してきたLVLの一般提供を開始した。

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