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ティーバッグに生分解性フィルム
王子ホールディングス開発、伊藤園が採用

三友新聞 2025年4月10日号 より]

王子ホールディングス(磯野裕之社長)が開発したポリ乳酸フィルムが、伊藤園が発売する水出しティーバッグ「香るCold Brew Tea」シリーズのティーバッグのフィルター部分に採用された。

「香るCold Brew Tea」シリーズ

採用されたポリ乳酸フィルムは、樹脂原料の100%が植物由来であるポリ乳酸樹脂から作られた二軸延伸フィルム。日本バイオプラスチック協会から生分解性バイオマスプラスチックとして認定されており、環境に配慮したフィルムでありながら、高い透明性や厚みの均一性、機械特性を持つことが特徴という。

近年、持続可能な素材としてバイオマスプラスチックの需要が急速に増加する中、植物を原料としたポリ乳酸は特定条件下で生分解性を持ち、環境負荷の低さから注目を集めている。

王子HDと伊藤園は、ポリ乳酸フィルムを用いた「ピュアフィルター」を共同開発。伊藤園では「水中で抜群の透明度を誇る植物由来の生分解性フィルター『ピュアフィルター』を日本で初めて採用しており、利便性と抽出性、環境への配慮を実現しながら、透明な世界観が生み出す感動のお茶体験をご提供します」としている。

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