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ミラノデザインウィークに出展
三井化学「MOLp」が素材の魅力発信
[三友新聞 2025年4月10日号 より]
三井化学(橋本修社長)は、4月7日から13日まで開催中の「ミラノデザインウィーク」に出展するMagnaRecta(マグナレクタ)に協賛し、同社展示内に社内横断活動「MOLp(モル)」がプロダクトを出展している。

MOLpの展示
MOLpは三井化学が持つ素材や技術を活用し、機能的価値に感覚的価値を織り交ぜて魅力を引き出すコミュニケーションを創造するオープンラボラトリー活動。今回の出展では、昨年10月に「MOLpCafe 2024」で発表した4作品を展示している。
未活用資源を樹脂に配合した「GoTouch(ゴトウチ)」からは、家具製造工程で発生する木粉やアパレル業界で発生する廃棄衣料をポリプロピレンに配合し、射出成形することでヴィンテージ感のある独特の風合いを持たせたチェア&オットマンの「THE ZEN」。スマートフォンのレンズ材料などに用いられる透明材料のAPELに音響技術を加え、3Dプリンターで風鈴に成形した「KODAMA TAMANE」。人の体温付近の温度で柔らかくなり、冷やすと硬くなるHUMOFITの特性を活かして、シートを折り紙の要領で立体にし、氷水を入れることで形を保持するワインクーラー「OLIOK」。植物を原料とするバイオプラスチックのSTABiOを使い、透明なフラワーベースに植物を生けて水に浮いているように見せる「SLOW VASE TECH」は2019年にグリーン・ワイズが出展したもの。