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「国宝の名刀と甲冑・武者絵」開催
三井記念美術館で4月12日から
[三友新聞 2025年3月20日号 より]
三井記念美術館は、展覧会「国宝の名刀と甲冑・武者絵 特別展示 三井家の五月人形」を4月12日に開会する。三井家に伝わる名刀や甲冑を特集するほか、武者を題材とした絵画や工芸品、五月人形を展示し、武士を先祖に持つ三井家の武具へのこだわりに迫る。会期は6月15日まで。
館内ではまず、注目すべき短刀と拵(鞘などの刀装具)として重要美術品の短刀「名物豊後正宗」と国宝「名物日向正宗」とその拵を展示。さらに、鷹司家寄贈の短刀「八重姫貞宗」と国宝「徳善院貞宗」に続く構成として、正宗と貞宗の作風の違いや華やかな刀装具を披露する。
また、2020年開催の展覧会「日向正宗と武将の美」に続いて、人気ゲームの「刀剣乱舞ONLINE」と再びコラボレーション。刀を擬人化したキャラクター「刀剣男子 日向正宗」の等身大パネルが来館者を迎える。
刀はこのほか、重要文化財7点を含む館蔵の名刀9点を一挙紹介する。
甲冑は、三井高利の祖父・高安所持として伝わり、三井家の先祖をまつった顕名霊社の神宝とされてきた2点と、奈良の春日大社に伝わった鎌倉時代の甲冑の復元作品の計3点を展示。高安所持の「白糸中紅糸威胴丸具足」は白と紅の糸で仕立てられた甲冑で、兜は金箔の上に漆を塗った白檀塗となっている。
三井記念美術館