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新日本空調が独自技術のクリーンブース提供
京都大学発スタートアップ・OPTMASSに

三友新聞 2025年3月13日号 より]

新日本空調(廣島雅則社長)は、窓ガラスとして利用可能な透明太陽電池の開発を目指す京都大学発のスタートアップ・OPTMASSが大阪大学産業科学研究所に構える研究開発拠点に、独自開発した多用途型簡易クリーンブース「DiverCell」を導入した。実験を行うためのクリーンブースに求められる、高い清浄度や十分な作業空間の確保とレイアウトの可変性、室圧の変動対応など高度な条件に対応する。

「DiverCell」はバイオテクノロジーや半導体関連の研究開発拠点、災害・感染症対策拠点向けなど幅広い用途を目的に開発されたクリーンブース。立方体ユニットは目的に合わせたカスタマイズが可能で、タッチパネル操作で陽圧・陰圧の切り替えができる。天井グリッドに設置した抗菌フィルターを備えた空調設備の位置は自由に選べるため、直上から最短距離で清浄空気を提供する。

OPTMASS向けのDiverCellは設置スペースに合わせて幅5.5m、奥行き4m、高さ2.6mに設計。2m以上の装置を運べる広い出入口や緊急時は手を使わずに出られる緊急脱出口を設置した。標準仕様の前室は設けずに作業空間の確保を優先させるなど、レイアウトも柔軟に対応。天井の空調設備は配置や台数を変えられる。新日本空調は社会課題解決に取り組むスタートアップ支援を通じて脱炭素社会の実現に貢献する考えだ。

OPTMASSに導入したDiverCell

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