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インドで環境配慮型メタノール製造へ
TOYOがバリューチェーン構築の可能性調査

三友新聞 2024年7月25日号 より]

東洋エンジニアリング(細井栄治社長、TOYO)は、インド南部で水素とCO₂から環境循環型のメタノールである「e-メタノール」を製造し、日本へ輸出するバリューチェーン構築事業の可能性調査に取り組む。

経済産業省が募集していた「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(我が国企業によるインフラ海外展開促進調査に係る補助事業者募集)」の採択を受けて実施するもの。

インド国営電力公社のNTPC Limitedが製造を計画するグリーン水素とバイオマス由来のCO₂を活用し、TOYOが保有するライセンス技術「g-Methanol」を使ってe-メタノールを製造する。日本では船舶燃料としての供給や、原料として低炭素合成燃料を製造・販売することを想定。調査期間は約1年間で、同事業で製造されたe-メタノールの引き取り先候補はENEOS。

TOYOはインド子会社を通じて2021年10月にNTPC社向けに1日当たり生産量10tのg-Methanol実証プラントのライセンス契約を受注していた。今回の可能性調査を開始することでNTPC社との更なる関係強化を図るとともに、循環型社会構築への貢献を目指す。

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