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三井不動産が三井ホームにTOB
283億円投じ完全子会社化へ

三友新聞 2018年8月9日号 より]

三井不動産(菰田正信社長)は、傘下で住宅事業を手掛ける三井ホーム(市川俊英社長)を完全子会社化する。8月6日から9月18日までTOB(株式公開買付け)を実施し、出資比率を現在の56%から100%に引き上げる考え。

1株当たりの買付価格は980円。8月3日時点の終値を25%上回る。買付予定数は2,893万株。取得額は283億円となる見込み。実現すれば三井ホームは東証一部上場廃止となる。

三井不動産は近年、グループ住宅事業の連携を強化。戸建、マンション、中古、賃貸、リフォームなどグループ各社の拠点を集約した「三井のすまいモール」の開設やグループ住宅事業の連携統括を目的とした「すまいとくらしの連携本部」を設置するなど、住宅事業の一本化を推し進めている。三井ホームの完全子会社化で、グループ住宅事業の連携を進めるほか、大規模木造の高齢者施設や北米の海外事業でも相乗効果を高める。

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