三井のスポット

星の王子さま
ミュージアム
「本当に大切なもの」を探しに――

20周年を迎えてなお輝く、
TBSが運営する文学ミュージアム
『星の王子さま』の作者であるサン=テグジュペリの生誕100年を記念して1999年に開園した「星の王子さまミュージアム」。多くの美術館が点在する箱根・仙石原にあって、その魅力は今なお多くの人々の心を掴んで離さない。

箱根の自然に抱かれて
あらためて触れる世界的文学作品

標高640m。箱根火山カルデラ内の北部に位置する仙石原は、湿原や草原が広がるリゾートとして人気を集めるエリアだ。周囲にはさまざまな美術館や博物館が点在し、温泉だけでなく多彩な施設巡りを楽しむ観光客も多い仙石原。そのほぼ中心地に位置する「星の王子さまミュージアム」は、1999年6月の開園から間もなく20周年。時を経て、今なお色褪せない魅力に多くの来園者が足を運ぶ。

「星の王子さまミュージアム」と聞いてまず思い浮かぶのは、サン=テグジュペリの名作『星の王子さま』から連想されるメルヘンチックな世界だろう。もちろん、園内に入ると迎えてくれるのが、その期待を裏切らないかわいらしい風景。サン=テグジュペリが生まれた1900年のフランス・リヨンを再現した街並みや、彼が活躍した1930年代のパリを彷彿とさせるカフェは、〝SNS映え”を求める女子たちに大人気。建物内部は展示ホールになっており、『星の王子さま』の世界を再現した空間やサン=テグジュペリの生涯をたどるように演出されたノスタルジックな展示が続き、作者自身の物語を知ることもできる。土日祝などに開催されるガイドツアー(無料)もオススメだ。

作品、作者、そして読者の
やさしい記憶が重なる場所

例年、5月下旬から7月上旬にかけて開催されるローズフェアでは、ローズガーデンに数十種類のバラが咲き誇る。初夏の光は花の鮮やかさを際立たせ、都会では味わえない気持ちよさを感じさせてくれることだろう。

しかし、『星の王子さま』ファンなら、ここに美しいバラが咲いている別の理由に気づくかもしれない。──世話をし続けていたバラのわがままさに嫌気が差して星を飛び出した王子さまだが、置き去りにしてきたバラを思い続ける──サン=テグジュペリの妻、あるいは祖国フランスがモデルだと言われるのがこのバラだ。

箱根の自然、美しい庭園、かわいらしい街並み、世界的な小説家の人生、そして『星の王子さま』の世界……。実は、幅広い層の来園者に語りかけてくれるのが、このミュージアムの特徴。1943年の出版以降、300を超える国と地域の言語に訳され、多くのフレーズが人生の示唆に富んでいるとも評される『星の王子さま』は、そのミュージアムもまた同じように、訪れる人それぞれの楽しみ方と新しい発見を与えてくれる。きっと「星の王子さまミュージアム」は、小説をまだ読んだことのないという人にも、〝本当に大切なもの”を見せてくれるに違いない。

園内奥にはサン=テグジュペリが幼い頃を過ごしたサン=モーリス・ド・レマンス城内に現在も残る教会を再現。のんびり散歩するのもいい

展示ホールの始まりは、ラ・モール城内部の階段ホールを再現した内装。飛行士でもあったサン=テグジュペリの生涯をゆっくりとたどっていく展示に心が動かされる

サン=モーリス・ド・レマンス城(再現)は、冬期にはイルミネーション&プロジェクションマッピングの舞台に

シンプルでかわいらしい教会内部。ステンドグラスには、物語のキャラクターが隠されている。それでもなかなか見つけられない人も多いとか

2019年6月29日の開園20周年を記念して、オリジナル消印イベントを開催中(2020年6月28日まで)。園内のポストに手紙を投函すると『星の王子さま』オリジナル消印が押されて相手に届く。記念切手&ポストカードセット(500円)も人気

サン=テグジュペリが生まれた1900年のリヨンの街並みを再現した王さま通りは人気の撮影スポット。世界的な小説だけに、外国からの来園者も多い

ミュージアムショップには、物語に登場するキャラクターのぬいぐるみなど思わず「かわいい」と言ってしまうグッズがいっぱい

レストランではゾウをのみこんだ「ウワバミのオムライス」をはじめとしたオリジナルメニューを楽しめる(レストランのみの利用は入園券不要)

箱根の美しい緑に、南仏風の建物がよく映える。エントランスでは王子さまのふるさとである小惑星B612のモニュメントが迎えてくれる

INFORMATION

星の王子さまミュージアム

[所在地] 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原909

[URL] http://www.tbs.co.jp/l-prince/

[アクセス]
・JR小田原駅→箱根登山バスで約50分
・小田急箱根湯本駅→箱根登山バスで約30分
・小田急箱根湯本駅→箱根登山鉄道強羅駅
 →観光施設めぐりバスで約18分
・JR新宿駅→小田急箱根高速バスで約2時間

[開園時間] 9:00~18:00(最終入園17:00)
展示・映像ホール開館時間9:00〜17:30

[休園日] 第2水曜日(3月と8月は無休)
※気象状況等の事情により臨時休園の可能性あり

[料金]
・大人
 当日券1,600円、前売券1,400円、団体券1,400円
・小・中学生
 当日券700円、前売券600円、団体券500円
・高校生・大学生・専門学校生など
 当日券1,100円、団体券900円 ※要学生証提示
・シニア(65歳以上)
 当日券1,100円、団体券900円
※団体は15名以上

※上記の内容は2019年4月15日時点の情報です。
出典:三井グループ・コミュニケーション誌『MITSUI Field』vol.42|2019 Spring より

バックナンバー