三井のスポット

IHIステージ
アラウンド東京
周囲360度すべてがステージ

TBSテレビが手がける今まで誰も観たことも体験したこともないダイナミックな舞台、これまでの常識すべてを覆す劇場が豊洲に誕生した。

世界で2番目の“没入型”
エンターテインメント施設

巨大なスクリーンが360度ぐるりと客席を取り囲む。中央の円形客席には約1300人を収容し、舞台・映像・音楽・照明の融合と客席が回転することにより、観客はこれまでに体験したことのない、圧倒的な没入感を味わうことができる。

TBSテレビは2017年春、アジア初の没入型エンターテインメント施設「IHIステージアラウンド東京」をオープンした。場所は東京五輪を控え開発が進む江東区豊洲。本来この地はIHIの保有地という縁もあり、IHIがネーミングライツを所有する。

この劇場システムは2010年にオランダのメディアプロデューサー、ロビン・デ・レヴィータ氏によって生み出されたものだ。オランダでの好評を得て世界中のクリエイターから自国開催の要望が相次ぐなか、TBSテレビが日本でのシステム使用独占権を獲得。同社はこれまでにも社屋に隣接する「TBS赤坂ACTシアター」や「赤坂BLITZ」といった劇場を手掛けてきた。しかし前例のないものだけに建築やシステムの構築をはじめ、消防や避難に関する官公庁への許認可など幾多のハードルをクリアして、世界で2番目の開場にこぎつけた。

360度のステージ(模型)

円形の客席をスクリーンとステージが取り囲み、客席が360度回転することで全方向のステージとスクリーンを見ることができる

面白いことや感動を伝えたい
それは放送も劇場も変わらない

「世界にはこんなに新しくて、楽しいエンターテインメント体験があるということをぜひ日本の方にも知っていただきたい。そんな想いから始まったプロジェクトでした。放送事業がメインである当社が新たに劇場を作ることは容易ではありませんでしたが、あのオランダで見たステージのすごさを知った以上はぜひ実現したい。そうした全社をあげての強い想いで達成できました」とTBSテレビの吉田尚子事業局長は振り返る。

3月30日のこけら落としより開始した演目は劇団☆新感線による『髑髏城(どくろじょう)の七人』。“花・鳥・風・月”の4シーズンで、それぞれ出演者、演出、脚本を変更しながら約15カ月の公演が行われる予定となっている。

「実はこの劇場は2020年までの時限プロジェクト。ですから最初から人気もパワーもある劇団で始めたいと考えたときに真っ先に思いついたのが劇団☆新感線でした。アクションが大きく躍動感のある演目がこのステージにぴったりとハマっています。想像していた以上に素晴らしいものができました」と吉田局長は話す。販売開始後に即完売という入手困難のチケットだが、無料で加入できる劇場のファンクラブに加入すると入手しやすくなるそうだ。他では決して味わえない刺激的なエンターテインメントをぜひ、体験してみてはいかがだろうか。

劇団☆新感線(“Season鳥”より)

こけら落とし公演に選ばれたのは劇団☆新感線『髑髏城の七人』。エンターテインメント性の高さとダイナミックな演技で「観衆を心の底から楽しませたい」というTBSテレビの想いが反映されている

INFORMATION

IHIステージアラウンド東京

[所在地] 東京都江東区豊洲6-4-25

[URL] http://www.tbs.co.jp/stagearound/

[アクセス]
新交通ゆりかもめ 市場前駅 北口より徒歩1分
東京メトロ有楽町線 豊洲駅7番出口より徒歩15分
都営バス05 新豊洲駅停留所より徒歩6分

※上記の内容は2017年7月15日時点の情報です。
出典:三井グループ・コミュニケーション誌『MITSUI Field』vol.35|2017 Summer より

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