会員会社ニュース 2018年

7月12日号

室蘭で水素利用の実証事業
日本製鋼所など7者が普及に向け

日本製鋼所(宮内直孝社長)は、大成建設、室蘭市、九州大学、室蘭工業大学、巴商会、北弘電社と共同で、水素の製造・貯蔵・運搬・移送・利用までのサプライチェーンを構築する実証事業を行う。

実証事業では、室蘭市が所有する祝津風力発電所で発電した電気を使い、水電解水素製造装置で水素を製造し、車載用コンテナに収納した水素吸蔵合金タンクに貯蔵する。日本製鋼所はこの水素吸蔵合金タンクの設計・製造を担う。

現在普及している水素貯蔵方法は数百気圧の高圧水素ガスで貯蔵しているが、水素吸蔵合金を用いることで水素を低圧で大量かつ安全に貯蔵可能となる。日本製鋼所をはじめとする今回の実証事業グループではこの実用性を検証し、建物や町中における水素利用の普及促進を図る。

岩手未利用地に太陽光発電
SMFLがリース活用のPF実施

三井住友ファイナンス&リース(橘正喜社長、SMFL)は、富国生命保険と、サステナジーの太陽光発電事業にリースを活用したプロジェクトファイナンス(PF)を実施する。

総事業費は約50億円、発電容量は15.6MW、年間の想定発電量は約1,450万kWh、発電事業の稼働は2020年3月の予定。

発電事業はサステナジーが出資する特別目的会社(SPC)が行い、SMFLはSPC向けに太陽光発電モジュール・架台などの発電設備一式をリースする。富国生命はリース料債権を裏付けとしてSPC向けに融資を行う。また、SMFLはPFのスキーム全体のアレンジメントも担当する。

事業用地は岩手県宮古市箱石の未利用地で、有効活用が求められていた。発電所が稼働すると一般家庭約3,000世帯分の年間使用電力量に相当し、化石燃料の代替により約7,800t/年のCO₂排出量削減効果が見込まれるという。

藤岡から男女神輿が「里帰り」
日本橋三井タワーでお披露目

安永9年(1780)に三井越後屋が群馬県藤岡市の諏訪神社に奉納した神輿が、日本橋三井タワーのアトリウムで7月7日、8日の2日間にわたり展示された。

越後屋は上州絹の買い入れ先として藤岡に支店を設けており、男神輿と女神輿の2基の神輿を諏訪神社に奉納した。数年前に越後屋が奉納したものと判明して以来、藤岡市と三越伊勢丹や名橋「日本橋」保存会、公益財団法人三井文庫などの交流が活発化し、2013年には神田祭で藤岡神輿が日本橋を巡行した。

近年損傷が激しく、2基とも修理を行っていたが、男神輿に続き、女神輿も修復を終え、今般、初の2基同時の「里帰り」が実現した。

お披露目式典で挨拶した三井文庫・由井常彦文庫長は「三井越後屋が支店を設けていたのは藤岡だけで、大変に繁盛し、そうした縁で御神輿を奉納した。今回、修復が終わりこんなにきれいになって戻ってきたことは非常に喜ばしい」と祝辞を述べた。

  • 日本橋三井タワーでお披露目された藤岡神輿

    日本橋三井タワーでお披露目された藤岡神輿