三井の特集

三井広報委員会
活動紹介パンフレット (4.4MB)
イメージ

SPOT

旧三井家下鴨別邸

明治・大正の名建築、甦る

写真

2016年10月より一般公開が始まった、後世に残すべき京都の重要文化財。

大正期に完成した重要文化財

京都市左京区下鴨宮河町。京阪出町柳駅から5分ほど歩くと、世界遺産・下鴨神社の南、高野川と鴨川が合流する地点の北岸に、旧三井家下鴨別邸はある。5720㎡の敷地に3階建ての主屋、平屋の玄関棟と茶室の木造3棟を構え、その周囲を樹木が囲む。主屋の3階には四方を見渡せる望楼をもち、その開放的な造りが特徴的である。この望楼からは東山の8月の送り火「大文字」もよく見えるという。

現在の建物は第10代三井総領家当主・三井八郎右衞門高棟(たかみね)が、明治13年(1880)建築の木屋町別邸の主屋を移築。併せて玄関棟を増築し、江戸時代に建設されたと考えられている茶室も修復され、大正14年(1925)に完成した。下鴨別邸の建物が移設されたのは、三井家の祖先を祭る「顕名(あきな)霊社」が遷座(せんざ)されたことがきっかけであり、歴代の法要時の霊社での祭事、参拝時の休憩所として整備が進められた。

戦後は顕名霊社の跡地に家庭裁判所が建ち、国へ譲渡された下鴨別邸は2007年まで家庭裁判所の所長宿舎として使用されたが、明治初期の建物である主屋を中心に大規模別邸の屋敷構えが良好に保存されていることから、2011年に重要文化財に指定され、京都市により管理されている。

下鴨の魅力を後世に伝える

京都市では貴重な文化財を適切に保存し、未来へ継承することを目的に、2012年度より老朽化した下鴨別邸の修復工事に着手。屋根の葺き替えや土壁の塗り替えなどを進め、干上がっていた池も糺(ただす)の森を流れる泉川からの取水を再開、庭園には杉苔や芝生が敷き詰められた。そして、2016年10月1日、一般公開が開始された。 三井不動産レジデンシャルサービス関西・京都市観光協会・下鴨神社・曽根造園で構成されるコンソーシアムが指定管理者となり、公開事業の運営や管理を行うほか、三井不動産も事業協力団体として、三井文庫の協力を得て展示等で下鴨別邸の魅力をPRしている。

一般公開にあたり、富士ゼロックスが「三井高利夫妻像」や高利の三男・三井高治の「商売記」、広岡浅子直筆の手紙など貴重な資料を複製。邸内にて展示が行われている。一般公開は通常1階部分と庭園のみで、2階・3階は非公開だが、3階まで観覧できる特別公開も実施される予定だ。

主屋では喫茶サービスもあり、庭園を眺めながらゆったりと贅沢な時間を過ごすことができる。三井にまつわる新たな京都の名所として、ぜひとも訪れたい新スポットだ。

旧三井家下鴨別邸の見どころ

写真

1階主屋から望む庭園

主屋の南側の部屋からは庭園を眺めることができ、開放的な造りになっている。

写真

主屋2階の座敷

主屋2階の座敷・茶の間・居室・茶室は有料で貸出を行っており、会議やイベント等で使用することも可能

写真

「四ツ目結」の瓦

座敷の縁側から望む玄関棟の瓦屋根などには、三井家の家紋「四ツ目結」が見られる

写真

― PICK UP ―

玄関棟で行われる下鴨ガイド

玄関棟では、ガイドによる下鴨別邸についてのレクチャーが行われており、三井の歴史を含む下鴨別邸の歩みを学ぶことができる。案内には三井ボランティアネットワーク事業団のボランティアも活躍している。

※上記の内容は2017年1月15日時点の情報です。

(三井グループ・コミュニケーション誌『MITSUI Field』vol.33|2017 Winter より)

■INFORMATION

旧三井家下鴨別邸
入 場 料: 大人 410円、中高生 300円、小学生 200円
※ 20名以上は団体料金あり
開 館 時 間: 9:00 ~ 17:00(受付終了16:30)
休 館 日: 水曜・12/29 ~ 12/31
※水曜が祝日の場合は翌日
アクセス: 京都市左京区下鴨宮河町 58 番地2
【交通】 市バス「葵橋西詰」下車、徒歩約 5 分
市バス「出町柳駅前」下車、徒歩約 5 分 
京阪電車・叡山電鉄「出町柳」駅下車、徒歩約 5 分
URL: http://kyokanko.or.jp/mitsuike/