会員会社ニュース

「三井家のおひなさま」3年ぶり開会
三井記念美術館で4月2日まで

三友新聞 2023年2月16日号 より]

三井記念美術館で2月11日、3年ぶりに「三井家のおひなさま」が開会した。三井家旧蔵の雛飾りを一堂に展観するほか、特集展示では近年、白根家から寄贈された絵画や工芸・人形などを公開している。会期は4月2日まで。

三井11家のうち、三井総領家(北家)からは10代当主・三井高棟夫人の苞子、11代当主・三井高公夫人の鋹子、高公の長女・浅野久子さんの3代にわたる雛人形が勢揃い。苞子の旧蔵品には高棟の最初の妻で死別した前妻・貴登の雛道具も含まれており、「内裏雛」など結婚後に高棟が貴登のためにあつらえたものもある。

雛人形のほか、伊皿子家・三井高長夫人の興子旧蔵の「ことろ遊び」や松阪家・三井高宣旧蔵の「御所人形 神輿」など愛らしい子どもの人形も数多く出品されている。

特集展示は三井家の縁戚・白根家から新規寄贈された美術品を初公開。白根家は三井高公の弟・高維の次女・直子(1926~2013)の嫁ぎ先で、直子は米国テキサス州政府日本代表として日本とテキサスの友好に尽力した人物として知られる。父・高維は帰国子女学校・啓明学園の創設者。特集展示では直子の遺言により美術館に寄贈された北家ゆかりの工芸品や高維筆の絵画などを展観している。

三井記念美術館

他の記事も読む