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三井住友建設がコンクリート工場で水素活用
建設業界初、グリーン水素の自社製造も計画

三友新聞 2022年11月10日号 より]

三井住友建設(近藤重敏社長)は、プレキャストコンクリート(PCa)部材を製造する能登川工場(滋賀県東近江市)に、水素を利用して蒸気を作る「水素蒸気ボイラー」を建設業界で初めて導入した。コンクリート硬化時に必要な高温蒸気を水素燃料によって生み出すことで、CO₂排出量を削減させる。

能登川工場では、工場全体のCO₂排出量の約6割をPCa部材製造時に使用する蒸気ボイラーが占め、加えて約2割をコンクリート製造プラントやクレーンなどの稼働時電力が占めていた。

導入した水素蒸気ボイラーの燃料である水素は現段階では購入し調達するが、水素製造装置と貯蔵設備の導入および工場建屋屋根への太陽光パネル設置を2023年秋までに行い、製造段階でCO₂を出さない「グリーン水素」による蒸気ボイラー稼働に移行していく。

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