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小型観光船の無人運航実証が世界初成功
三井E&S造船などが離着桟を含め自動化

三友新聞 2022年1月20日号 より]

三井E&S造船(船津勇社長)と丸紅、トライアングル、横須賀市の四者は、公益財団法人日本財団が支援する実証実験の一環として小型観光船の自動運航に取り組み、このほど、離着桟を含めた小型観光船の航行の全てを自動化することに世界で初めて成功した。

日本財団は「無人運航船の実証実験にかかる技術開発共同プログラム MEGURI 2040」を推進。5種あるプロジェクトのうち、三井E&S造船は、商船三井(橋本剛社長)が代表を務める「内航コンテナ船とカーフェリーに拠る無人化技術実証実験」と、丸紅が代表を務める「無人運航船@横須賀市猿島」に参画している。

横須賀市猿島での事業は小型観光船の無人運航を目指すもので、2020年2月に取り組み開始。今年1月11日に、本土の新三笠桟橋から無人島・猿島までの約1.7kmの距離について、離着桟を含めた一連の航行を自動化することに成功した。

船には、画像解析による小型船の検出を目的としたカメラや各種センサーが設置され、障害物検知システムが他船情報を自律操船システムに送り、衝突を回避した。三井E&S造船は自動運航の要となる自動操船システムの開発・搭載を担当し、実験成功に貢献した。

小型観光船による、離着桟を含む無人運航に世界初成功

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