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新型コロナウイルス用簡易検査キット開発へ
デンカ生研、最速の供給目指す

三友新聞 2020年2月20日号 より]

デンカ(山本学社長)子会社のデンカ生研(高橋英喜社長)は、新型コロナウイルス感染症の簡易検査キット開発に着手した。開発にかかる期間やリリース時期については未定だが、最速での供給を目指す。

新型コロナウイルスの抗原を、イムノクロマト法により、一般の医療施設でも使用が可能で、迅速・簡易に検出するキットを開発する。イムノクロマト法による検出キットの開発には通常3〜5年を要するが、社会情勢を鑑み開発を急ぐ。

ワクチンや検査試薬を手掛けるデンカ生研は、インフルエンザの迅速診断キットでは国内トップメーカー。アフリカ・コンゴで流行したエボラ出血熱でも、迅速診断キットのテスト品を供給するなどの取り組みを行っており、新型コロナについても十分な供給体制をとれる見込み。

デンカグループは、経営計画「Denka Value-Up」で、ヘルスケア事業を重点分野の一つに掲げる。また、一般社団法人日本感染症学会と一般社団法人日本環境感染学会が推進する、東京オリ・パラ大会に向けて海外からの各種病原体の持ち込みを防ぐ一連の教育・啓発を目的とした「FUSEGU2020」プロジェクトにも賛同している。

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