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藤岡から男女神輿が「里帰り」
日本橋三井タワーでお披露目

三友新聞 2018年7月12日号 より]

安永9年(1780)に三井越後屋が群馬県藤岡市の諏訪神社に奉納した神輿が、日本橋三井タワーのアトリウムで7月7日、8日の2日間にわたり展示された。

日本橋三井タワーでお披露目された藤岡神輿

越後屋は上州絹の買い入れ先として藤岡に支店を設けており、男神輿と女神輿の2基の神輿を諏訪神社に奉納した。数年前に越後屋が奉納したものと判明して以来、藤岡市と三越伊勢丹や名橋「日本橋」保存会、公益財団法人三井文庫などの交流が活発化し、2013年には神田祭で藤岡神輿が日本橋を巡行した。

近年損傷が激しく、2基とも修理を行っていたが、男神輿に続き、女神輿も修復を終え、今般、初の2基同時の「里帰り」が実現した。

お披露目式典で挨拶した三井文庫・由井常彦文庫長は「三井越後屋が支店を設けていたのは藤岡だけで、大変に繁盛し、そうした縁で御神輿を奉納した。今回、修復が終わりこんなにきれいになって戻ってきたことは非常に喜ばしい」と祝辞を述べた。

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