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三 越
日本の百貨店で初めて、3D仮想空間「セカンドライフ」に出店。三越セカンドライフ店
 7月にオープンした三越の新店舗が好評です。人気店の住所は「セカンドライフ」という3D仮想空間にある“Japan Islands”の中心部。“日本の百貨店で初めて”を数多く実現してきた三越ならではの、バーチャル百貨店です。パソコンの操作ができれば、世界中どこからでも遊びに行くことができます。あなたも仮想空間の住人になって、“もうひとつの三越”に遊びに行ってみませんか?
新たなビジネスチャンスにいち早く注目
 「セカンドライフ」とは、米リンデンラボ社が運営する3D仮想空間サービス。会員登録して専用ソフトをダウンロードすれば、自分の分身である“アバター”を操作して、3D映像で描かれる仮想世界の中を自由に動き回ったり、ユーザー同士で会話をすることができます。見て回るだけなら無料ですが、米ドルと交換可能なリンデンドルという仮想通貨を入手して買い物をしたり、土地を購入して施設を作ったりすることも可能。2006年後半に、アメリカの大手企業やメディアがこの中で活動を始めたこともあり、注目を集めるようになりました。2007年8月現在、全世界の登録者数は800万人以上。そのうち“日本人”は約17万人と言われ、さらなる増加が予想されています。
 三越が「セカンドライフ」への出店計画をスタートしたのは、2006年11月頃。日本ではまだ知名度が低く、「社内で説明しても“定年後の第二の人生?”と聞かれました」と笑うのは、e-ビジネス担当課長の森玲治さん。「ネットショッピングの時も最初はそんな感じでしたが、今では巨大ビジネスです。そうなる前にノウハウを蓄積しておき、いずれこれが市場として認知されるようになった時に、業界で一位になるのが目的」と言います。代理店の選考、社内的な調整、クリエーター探し、そして3Dグラフィックの制作を経て、2007年7月19日にオープン。日本の百貨店業界初の出店として多くのメディアに取り上げられ、「宣伝広告効果を考えれば、初期費用は開店半月で完全に回収できた」そうです。
1階は三越のルーツである「越後屋呉服店」を再現
1階は三越のルーツである「越後屋呉服店」を再現

1階店内では、アバターが持ち運びできる陣笠や扇子、はっぴなどを無料配布
1階店内では、アバターが持ち運びできる陣笠や扇子、はっぴなどを無料配布
バーチャルな楽しみを提供してリアルビジネスへ誘導
 では、三越セカンドライフ店に行ってみましょう。上空から“MITSUKOSHI”島にテレポート(ここでは、空を飛んで移動できます)し、富士山を望みながら日本橋を渡ると、三越のルーツである越後屋呉服店に到着します。店内は、三越に残っている資料を基に再現した重厚な雰囲気。ここでは、アバターが身に付けるはっぴや扇子、着物などのノベルティを無料配布しています。エレベーターに乗って2階に上がると、そこは未来の店舗をイメージしたショッピングゾーン。「ギフト」「食品とリビング」「ファッション」の3つのコーナーがあり、ポスターをクリックすると、ネットショッピングサイトにリンクしています。2階から降りる時はパラグライダーを利用し、地上の三越マークの上にうまく降りられれば、アバターをライオンのキャラクターに変身させられるという“お楽しみ”もあります。
 開店初日は、日本人を中心に500人以上が来店。スタッフのアバターがチャット(ネット上の会話)で対応するという、三越史上初の接客もおこなわれました。その後も常時数人から数十人の来店があり、ショッピングサイトでの売り上げにもつながるなど、予想以上の反響があったそうです。
 現在、イベントの開催、エリアの拡大、現実の店舗との連携など、さまざまなアイデアを検討中。課税など法制度が整えば、リンデンドルでのショッピングも可能にしたいと考えています。企業理念のひとつとして「伝統を越える革新性」を掲げ、老舗百貨店の枠にとどまらない三越。そのビジネスフィールドは、ますます広がりそうです。
2階は未来の店舗をイメージしたショッピングゾーン
2階は未来の店舗をイメージしたショッピングゾーン

ショッピングゾーンの誘導看板から、「三越オンラインショッピング」など各種サービスのWebサイトへリンクできる
ショッピングゾーンの誘導看板から、「三越オンラインショッピング」など各種サービスのWebサイトへリンクできる


「セカンドライフ」ホームページ

   
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