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三井化学
“豊かな暮らし”と“環境保全”を支える「触媒」をテーマに、世界中の科学者や学生が千葉に集結。三井化学の「触媒科学国際シンポジウム」と「触媒科学賞」
 触媒は、それ自身は変化せずに化学反応の速度を高める物質のことであり、まったく新しい化学反応を生み出す能力も持っています。化学工業にはなくてはならないもので、私たちの身の回りにあるプラスチックや合成ゴム、化学繊維からガソリンまでも、すべて触媒の力を借りて開発あるいは生産されていると言っても過言ではありません。
 また環境面でも、光触媒や車の排ガス浄化などに触媒が大きな役割を担っているだけでなく、化学合成の効率を高める触媒の開発自体が省エネ・省資源、ゼロエミッションを促進するキーテクノロジーになっています。
 このように、触媒科学の進展で新しい産業が興ったり、暮らしが豊かになってきた歴史があり、将来的にもその重要性はますます高まっていくと期待されています。
今年は3人のノーベル賞受賞者が講演
 この無限に拡がる触媒の可能性を追求するべく、三井化学では2002年に袖ケ浦センター内に「触媒科学研究所」を設立。これを記念して翌03年には、世界中の研究者が交流し新たな知を創造する場の提供を目的に第1回目の「三井化学 触媒科学国際シンポジウム」を開催しました。以降05年に第2回、そして今年(07年)は3月14・15日に第3回目を開催し(木更津市かずさアカデミアホール)、国際的にも大きく注目されています。
 今回は、過去2回の実績の評価もあって、国内外から前回を大幅に上回る延べ1,600人が参加。その中には、大学生や高校生も数多く含まれていて、次世代の人材を育てる場、学問の素晴らしさに触れる場としても認識されつつあります。
 今回のシンポジウムでは、基調講演でJ.-M. Lehn教授(ルイ・パスツール大学、仏)、R.H.Grubbs教授(カリフォルニア工科大学、米)のノーベル化学賞受賞者が、また、特別講演では同じくノーベル化学賞受賞のR.R.Schrock教授(マサチューセッツ工科大学、米)が講演。さらに招待講演では、世界の第一線で活躍する8人の研究者が講演し、参加者を含めた活発な討議と研究交流が行われました。
J. -M. Lehn教授による基調講演
R. H. Grubbs教授、R. R. Schrock教授と言葉を交わすシンガポール国立大学の学生
次代を担う若手研究者を表彰
 合わせて、触媒科学の分野で優れた業績をあげた国内外の研究者を表彰する2007年『三井化学 触媒科学賞』『三井化学 触媒科学奨励賞』の授賞式と、受賞者(今年は触媒科学賞2名、奨励賞2名)による記念講演も行われました。触媒科学賞は2005年から隔年で表彰しているもので、今年度は2回目。
 触媒科学賞(本賞)は研究業績の顕著な45歳以下の研究者(記念楯と副賞500万円)、奨励賞は独自の研究成果をあげている35歳以下の若手研究者(記念楯と副賞100万円)が対象で、応募により6名の選考委員によって選考されました。受賞記念講演では、これからの触媒科学を担う研究者諸氏の斬新で情熱的な講演に会場全体が盛り上がり、盛んな拍手が送られました。
 これまでのシンポジウムを通して、世界中の触媒研究者たちの交流の輪も拡がり、三井化学社員の意識も高まってきています。三井化学では、これからも国際シンポジウムと触媒科学賞を定期的に続けていくことで、触媒科学研究所が世界の触媒研究者が集う「触媒科学」のメッカになることを、全社をあげて目指していくとしています。
触媒科学賞授与式
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