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世界陸上で銅メダルを獲得。アテネに続き、北京オリンピック代表に決定! 北京オリンピック女子マラソン日本代表 三井住友海上 女子陸上競技部 土佐礼子選手
三井住友海上 女子陸上競技部 土佐礼子選手
 8月25日から9月2日まで大阪で開催された世界陸上は、酷暑の影響もあり、メダルを確実視されながら実力を発揮できない選手が続出。そんな中、日本に唯一のメダルをもたらしたのは、最終日におこなわれた女子マラソンで銅メダルを獲得した土佐礼子選手でした。これにより「日本人最上位のメダル獲得者」という規定を満たした土佐選手は、来年8月に開催される北京オリンピックの代表に決定。5位に入賞したアテネに続き、2大会連続の出場です。世界のトップランナーであり、三井住友海上傷害長期保険部に所属する“三井の人”でもある土佐選手に、世界陸上をふりかえるとともに、北京オリンピックへの意気込みをうかがいました。
悪条件の方が有利、を実証した世界陸上
 世界陸上の1カ月前に、高地トレーニングをおこなっていた中国雲南省の昆明で転倒。打撲の痛みが消えないままずっと練習していました。最後まで痛みは消えなかったのですが、それでも練習はできていたので、なんとかなるかな、と。大阪は本当に暑かったのですが、条件が良くてスピードマラソンになるより、自分には有利だと思っていました。
 25キロぐらいのところで外国人選手が速度を上げたので、ついていきました。同じペースでちょっと後ろについて行けば、自分がひっぱらなくてもいい分、少しラクができます。最後に先頭集団が8人になり、38キロのところで他の選手が仕掛けて(スピードを上げて先頭に出る)くれたのでついていけましたが、40キロぐらいで仕掛けられたらついていけなかったかもしれません。39キロ手前で5位まで落ちましたが、ケニアと中国の選手を抜いて3位に。私にとっていい展開になったので、メダルがとれたのだと思います。
 最後のがんばりがどこから出てくるのかとよく聞かれるのですが、普段の練習と同じように走っているという感じですね。練習でも最後はかなり自分を追い込むところまで走っているので、練習通りです。もちろん沿道からの応援も力になります。試合の時はいつも社員や会社関係の皆さんが応援に来てくれるんですが、世界陸上の時は今までで一番多かったのではないでしょうか。おそろいのタオルが目立っていて、走っていてもよくわかりました。一番苦しいところで声をかけてくれた夫の存在もありました。単身赴任でほとんど別居ですが、まめに連絡をとりあって、故障したり、精神的に落ち込んだりした時は、支えになってくれています。
ケガなく練習して、オリンピックを楽しみたい
 アテネの時は、3月の名古屋国際女子マラソンで代表入りが決まって、あっというまに8月の本番がきて、オリンピックを味わう暇もなく終わってしまったという感じでした。今回は北京まで1年弱あるので、ゆっくり練習して、オリンピックを堪能したいと思っています。
 オリンピックまでのスケジュールは、監督の方で考えていると思いますが、特にこれまでと違うことをするつもりはありません。基本は、ケガなく継続して練習すること。北京は暑いと聞いているので、練習をしっかりして、体力をつけていきたいと考えています。
 以前は練習のしすぎを心配されることもありましたが、今は休むことの大切さもわかっているので、練習量もだいぶ減ってきました。日本にいる時は、基本的に日曜日は休みで、走りたければ走るし、今日は休もうと思えば休みます。休みの日は、買い物に行ったり、パンが好きなのでパン屋さんめぐりをしたり。試合前は体重管理も厳しくなりますが、ふだんはストレスをためない程度に気をつけるぐらいで、パンは我慢するとストレスになるので食べ続けています(笑)。
北京ではメダル争いに加わるレースを!
 北京ではまだ走ったことはないけれど、以前から昆明で高地トレーニングをしているので、中国という国や食事には慣れていると思います。昆明での食事は、基本的には泊まっているホテルで作ってもらう中国料理。あとは、自分でだしや味噌をもっていって野菜鍋をしたり、休みの日に日本食レストランに行ったりしています。中国語は全然わかりません(笑)。昆明しか行ったことがないし、練習ばかりしているので、練習する場所、という感じ。もう少し違う中国も見てみたいので、北京は楽しみです。
 本番まで時間があるのでプレッシャーはまだ感じていませんが、アテネが5位だったので順位を上げたいとは思っています。暑さには強いというか、悪条件の方が自分の持ち味を生かせると思うので、アテネではできなかったメダル争いに加わるレースをしたいと考えています。
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